Thinking Path
僕という編集者の考え方


日常こそアイデアの宝庫だ

 一日中ブレストしたいと以前編集部で言ったら笑われてしまった。まーブレストは言いすぎだとしても、本のアイデアというのはどこにも転がっているから、一日中アイデア出し状態になるのはそうできないことではない。

 アイデアの発想法自体は、「インターネットで創る企画の技術」に書いてあるので読んでもらうとして、いつも頭を「アイデアモードオン」にしておかないとだめなのだ。映画を見て発想する。携帯を買って発想する。化粧品を買って発想する。服を買って発想する。銀行に行って発想する。感銘を受けた本から発想する。損をしたと思う本から発想する。新聞から発想する。発想の源は回りに転がっている。

 何で映画ってこんなに待たなきゃならないのか?世の中には僕ぐらいの体型人は多いのにになぜブランドものの服のサイズは小さめなのか?なぜ最近コムサデモードはヘビーに力を入れているのか?近所の店はなぜ同じ場所ばかり潰れるのか?全ては何かの理由がありマーケットがある。そしてそれらはきっと何かの発想のヒントになるはずだ。

 自分の好きなこと、知りたいこと。それはきっと他の誰かも知りたいに違いない。だったらそこにどんなメディアを提供していくのか。そこに新しい本とメディアのアイデアがあるのだ。


(c) 2000, Kenji Yamashita
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