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不便は手間だが役に立つ!
「不便益」という逆転の発想を提案する書籍を3月16日に発売


インプレスグループでIT関連メディア事業を展開する株式会社インプレス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:小川 亨)は、『ごめんなさい、もしあなたがちょっとでも行き詰まりを感じているなら、不便をとり入れてみてはどうですか? ~不便益という発想(しごとのわ)』を2017年3月16日に発売します。本書は、仕事を考えるとき輪を大切にしたいという想いから、ミシマ社とインプレスが起ち上げた「しごとのわ」レーベルの新刊です。

■不便益って何? 便利な時代の新しいアイデアの本

ビジネスや社会では、「便利」「最短」「効率」を追求する仕事の進め方や、企画の考え方が溢れています。しかし、便利=豊かな社会なのでしょうか。
少しでも疑問がある人は、不便をとり入れることで新しい発想ができます。本書では、不便から生まれる益を「不便益」と呼び、新しいモノ・サービスを考えるビジネスマンやクリエイターの視野を広げます。
本書のタイトルは『ごめんなさい、もしあなたがちょっとでも行き詰まりを感じているなら、不便をとり入れてみてはどうですか? ~不便益という発想(しごとのわ)』です。
「長い」「覚えにくい」「読みづらい」タイトルですが、そのことで万とある書籍から引っかかりを生む可能性があります。このように現代社会のモノサシからは不便と思われがちなことに「益」を見出すのが、不便益という発想法です。
本書は、そんな逆転の発想法について、不便益研究の第一人者である京都大学デザイン学ユニット教授の川上浩司氏が、豊富な図解や実例で解説します。

■私たちを魅了する不便なモノ・サービス

本書で著者が、不便益の事例として紹介しているモノやサービスの一部を紹介しましょう。
フィルムカメラ「写ルンです」
限られた枚数しか撮れない、粗い画質、SNSに投稿する手間はかかるが、スマホの写真にはない独特の世界観を表現でき、若者たちに大人気!
旅館「星のや京都」
星野リゾートが運営する旅館「星のや京都」は陸路からアクセスできない。桟橋から小舟に揺られる顧客体験は、「行ってみたくなる」を誘発する。
絵本「ウォーリーをさがせ!」
こまごまと描かれた人込みから主人公ウォーリーを探す。手間と頭を使うが、見つけるとうれしい! 世界的ベストセラー。
遠足のおやつ
300円以内など金額制限されることで、選び抜かれたおやつに価値を感じる!
これらのモノ・サービスが愛される理由の1つに、不便益が潜んでいます。本書を読めば、「なぜ人は不便に魅了されるのか?」についても明確に分かります。
なお本書は、テクノロジーを否定し、昔の生活に戻ろうという内容ではありません。紹介する不便益の事例には、ITやAIなどの最新テクノロジーと不便を組み合わせた事例も数多く紹介しています。
  • 段差(バリア)があるデイケアセンター
  • 自分の足で漕がないと進まない車椅子
  • ゴミを拾わないお掃除ロボット
  • 詳細なルートを提供しない観光ナビ
  • 園庭がデコボコでこけやすい幼稚園
この1冊を通して、不便益という発想がビジネスや生活の役に立てば幸いです。

■本文用紙に3種類の異なる紙を使用

本書は、電子書籍では味わえない紙の書籍ならではの仕掛けがあります。1冊の書籍に、色合いが異なる3種類の紙を使用し、帯には凹凸のある紙を用いています。実際に、見て触ると紙の違いを体感できます。

■著者プロフィール

川上浩司(かわかみ・ひろし)
1964年島根県生まれ。京都大学工学部卒業、京都大学大学院工学研究科修了。京都大学デザイン学ユニット特定教授。博士(工学)。著書に『不便から生まれるデザイン』(化学同人)。

■書誌情報

書名:ごめんなさい、もしあなたがちょっとでも行き詰まりを感じているなら、不便をとり入れてみてはどうですか?
~不便益という発想(しごとのわ)
著者:川上浩司
発売日:2017年:3月16日(木)
ページ数:216ページ
サイズ:四六判
価格:本体1,500円+税
電子版価格:1,350円+税 ※3月末発売 ※インプレス直販価格
http://book.impress.co.jp/books/1116101016

■目次

まえがき
序章 不便は手間だが役に立つ
第1章 そもそも、便利ってなんだ?
第2章 不便じゃないと楽しくならない!
第3章 これは不便益だ!(勝手に認定)
第4章 「便利」という害
第5章 安心も「仕掛け」も、不便から
第6章 「益をもたらす不便」の性質
第7章 不便益システムを作る
第8章 不便益を「形」にする
あとがき
◆しごとのわレーベルとは
仕事について考えるとき、成果や時間、お金を意識することがあっても、輪を意識することは少ないのではないでしょうか。小さい輪でも大きな輪でも構いません。 会社や家庭、地域、過去と未来、わたしとあなた。切り離さなければ、輪はできます。仕事を考えるときそんな輪を大切にしたいという想いからミシマ社とインプレスの2つの出版社で起ち上げたレーベルです。
◆株式会社ミシマ社について http://mishimasha.com/
2006年10月に東京・自由が丘に三島邦弘氏が創業したほがらかな出版社。今年で創業10周年を迎え、現在は9名のメンバーとともに「原点回帰」を標榜した出版活動を行っています。一冊入魂の出版活動に全国の書店員に支持者が多く、京都市内にもオフィス兼「ミシマ社の本屋さん」(毎週金曜日のみ開店)を運営しています。

■既刊本の詳細

書名:生きる場所を、もう一度選ぶ 移住した23人の選択(しごとのわ)
著者:小林奈穂子
発売日:2017年1月27日(金)
ページ数:192ページ
サイズ:四六判
価格:本体1,500円+税
電子版価格:1,350円+税 ※インプレス直販価格
http://book.impress.co.jp/books/1116101017
書名:小さな会社でぼくは育つ(しごとのわ)
著者:神吉直人
発売日:2017年1月27日(金)
ページ数:224ページ
サイズ:四六判/1色/
価格:本体1,500円+税
電子版価格:1,350円+税 ※インプレス直販価格
http://book.impress.co.jp/books/1116101076
以上
【株式会社インプレス】 http://www.impress.co.jp/
シリーズ累計7,000万部突破のパソコン解説書「できる」シリーズ、「デジタルカメラマガジン」等の定期雑誌、IT関連の専門メディアとして国内最大級のアクセスを誇るデジタル総合ニュースサービス「Impress Watch」等のコンシューマ向けメディア、「IT Leaders」、「SmartGridニューズレター」、「Web担当者Forum」等の企業向けIT関連メディアブランドを総合的に展開、運営する事業会社です。IT関連出版メディア事業、及びデジタルメディア&サービス事業を幅広く展開しています。
【インプレスグループ】 http://www.impressholdings.com/
株式会社インプレスホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役:唐島夏生、証券コード:東証1部9479)を持株会社とするメディアグループ。「IT」「音楽」「デザイン」「山岳・自然」「モバイルサービス」を主要テーマに専門性の高いコンテンツ+サービスを提供するメディア事業を展開しています。
【本件に関するお問合せ先】
株式会社インプレス 広報担当:丸山
TEL:03-6837-5034 E-mail: pr-info@impress.co.jp URL: http://www.impress.co.jp/